トップイベント情報>2005年日中青少年スポーツ指導者交流事業
 この事業は、1986年に日本スポーツ少年団と中華全国体育総会が確認した「日中青少年スポーツ交流事業計画」に基づく指導者交流で、1989年より隔年に受入・派遣を実施している事業です。平成17年10月21日から30日の10日間に、東京→兵庫→和歌山→東京を訪れ、交流を行いました。
 近畿ブロックを訪れるのは12年に一度であり、近畿の中では6府県中2府県を訪れることになっています。
 今回、中華全国体育総会生涯体育課長の「丁鵬」団長をはじめ、中国全土より10名の指導者の方が、日本を訪れました。
 10月26日(水)より29日(土)までの4日間を和歌山で過ごし、スポーツ・文化交流に取り組みました。
中国団指導者
1日目、10月26日(水)指導者意見交換会・歓迎レセプション
 1日目はアバローム紀の国にて、指導者意見交換会・歓迎レセプションを行いました。
 意見交換会では、井口経雄副本部長の挨拶の中で「世界遺産である紀伊山地の霊場と参詣道は、中国の蘇州市で協議され、登録されました。」とあったときに、一同から驚きの声があがりました。
 記念品交換を行い、和歌山県スポーツ少年団の組織および概要説明の後、中華全国体育総会の組織および概要の説明につづき、両国のスポーツに関する取り組み、問題点などについて、熱心な意見交換がなされました。
 また、歓迎レセプションでは、神前美津男副本部長が中国語で挨拶を始めると、一気にその場の雰囲気が和み、その後は、言葉の壁を越えた交流を持つことができました。
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2日目、10月27日(木)高野山、高野口町少林寺拳法見学
 2日目は世界遺産に登録された高野山の霊場を散策し、高野口町少林寺拳法を見学しました。
案内をしてくれたガイドの方が中国語を勉強されており、中国指導者の方も気を許されたのか、積極的に質問をする姿が見られました。
 また、少林寺拳法の見学では、ちびっ子たちの真剣な取り組みを熱心に観察し、安川代表の解説を聴き、熱心にメモをとっている指導者の姿が印象的でした。
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3日目、10月28日(金)局長訪問・近代美術館・ノーリツ鋼機・東高校剣道部
 3日目は教育委員会生涯学習局長表敬訪問を行い、近代美術館、博物館の施設見学を行った後、ノーリツ鋼機工場見学、和歌山東高校剣道部の見学を行いました。
 表敬訪問では、西畑行庸局長の北京オリンピックに向けての取り組みなどについての質問に対し、担当部署だけでなく、国民が一致団結して取り組んでおり、是非とも北京オリンピック開催の際には、中国に来ていただきたいとの話をされていました。
 美術館では、展示されている絵画の価格を尋ねてビックリされた様子もみられました。また、博物館では、熊野速玉神社の名宝展が開催されており、国宝を鑑賞するなど、日本文化を存分に堪能されていました。さらに 黄金副団長が有名な書家ということで、急遽、中山次郎名誉館長室で、書を披露いただく一幕もありました。
 ノーリツ鋼機では、世界の写真現像機のシェア50%を占めていることに驚くとともに、工場見学者専用の施設の豪華さや工場の設備、環境に驚きの声を隠せませんでした。
 和歌山東高校剣道部見学では、「熱烈歓迎」の垂れ幕で迎えていただき、校長室で上里校長から説明があった後、武道館にて剣道部の練習を見学しました。中国団の方々は、高校生の熱心な取り組みに感心されていました。また、剣道の技などについて、上里校長からの説明に聞き入っていました。
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4日目、10月29日(土)東京へ
 4日目は、アバローム紀の国で朝食をとった後、和歌山駅から「スーパーくろしお」に乗って、東京へ戻っていきました。
 この後、東京にて、さよならパーティーを開催し、31日に中国へ帰国することになっています。
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 指導者意見交換会などを通して、両国のスポーツ組織の仕組みや問題点を協議することができました。これを機に今後の両国のスポーツ振興に役立てればと願っています。
 また、高野山では、その荘厳な雰囲気を体験するだけでなく、ガイドの方に積極的に質問をする姿が見られ、日本文化への関心の高さが感じられました。
 4日間という非常に短い期間でしたが、スポーツ・文化に関して満足のいく交流を図ることができた事業だと感じました。
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